周辺の立地や賃料、構造など賃貸住宅を選ぶ際は条件に合致しているかどうかで判断することになります。たとえば、2階以上や5階以上、10階以上など階数は賃貸住宅を選ぶ条件の1つです。2階以上のアパートやマンションは1階に比べて高い場所にある分、セキュリティ面で優れています。高層階ほど侵入されるリスクは低くなり、安心して生活できるでしょう。また、2階以上は1階よりもベランダやバルコニーに洗濯物を干しやすいメリットもあります。ただ、高い階に住む場合は火災が起きた時に避難が大変です。3階や5階程度に住んでいるなら非常階段ですぐに避難できるでしょうが、10階や20階、30階になると地上に到着するまでに時間がかかってしまいます。
若くて体力がある人や普段から運動している人ならスムーズに動けるでしょうが、小さい子供や高齢者の場合は避難が難しくなりますし、怪我や病気で動けなければ留まるしかないです。しかし、1階に住んでいれば火災の発生がわかった時点で玄関のドアや窓を開けて外に出るだけで避難できます。つまり、賃貸住宅にて火災が発生した際に避難することを重要視している場合は、賃貸アパートやマンションの1階を選ぶのが最適な判断です。
賃貸住宅の1階は自宅や隣、上階から火災が発生した際にすぐ避難できるメリットがあります。また、上階に比べて避難時に混乱を避けられる点もメリットの1つです。火災発生時は住人が一斉に避難することになるので、上階から地上を目指す人ほど人混みによって地上に到着するまで時間がかかります。その間に火の勢いが増したり、煙の影響を受けたりなどリスクが高くなるでしょう。しかし、1階に住んでいる場合は非常階段を使用することはなく、玄関のドアや窓の外が地上です。ただ、1階に住んでいることで余裕が出てしまい、逃げるのが遅くなってしまうことに注意が必要です。
せっかく最も逃げやすい階数に住んでいるわけですから、火災の発生を察知した段階ですぐに玄関や窓から避難すべきです。特に、自宅や隣、真上から出火した際は火の回りが早く、影響を受けるので逃げ遅れは絶対に避けましょう。早めに避難をすれば火や煙が迫って焦ることがない分、落ち着いて行動できます。焦ると転倒したり、他の人に衝突したりなど避難が難しくなるだけではなく、家族や他の住人に迷惑をかける場合があります。ですから、安全に避難することを優先するなら賃貸住宅の1階で探すことをおすすめします。